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2008年4月 6日 (日)

[児童ポルノ][ネット規制]本当に助けが必要な子どもは放置されているっぽい件について

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 サイバー空間にうごめく変質者ばかりにスポットライトを当てることで、メディ アはきわめて重大な事実と、そうした事実が提起する不快な問題を手際良く回避してしまう。(「アメリカは恐怖に踊る」p85「ニュースが映す不思議な世界-ほら話と水増し統計」)

 さて、そのきわめて重大な事実、の一つについて雑誌「選択」4月号にレポートがあった。

 見出しを拾うと。

  野放しの「父娘レイプ」 問題化しないのはなぜか
   誰も助けてくれない少女らの日々
   明らかにすれば「家庭崩壊に」
   児童相談所の統計は「氷山の一角」
   これでも児童福祉といえるのか

 記事はこう締めくくられている。

 (父娘間の性的虐待は)露見しにくいし、処遇する受け皿もない。いっそパンドラの箱は開けぬままにしておいた方がよい。社会全体に広がる事なかれ主義の陰で、罪なき少女たちが、昼となく夜となく、畜生にももとる親たちの毒牙にかかっている。そんな少女たちに逃げ道さえ示してあげられないこの国の児童福祉は、鬼畜どもの共犯者と言うよりほかない。

 また、livedoor ニュース - 【眼光紙背】親の問題を無視して、児童ポルノは語れない

 エンパワメント・センターを主催している三井森田ゆりは『子供が出会う犯罪と暴力防犯対策の幻想』(生活人新書)の中で、13歳未満で子供が殺された事件の加害者は6,7割が家族であるという数字を出して、見ず知らずの不審者による子供の被害ばかりに目が向いている防犯対策のありようを批判している。

 子どもが性的虐待の被害に遭う危険が最も高いのは家庭であって、家庭こそ「児童ポルノの最大の供給元」であることは、アメリカでも同様のようだ。

 性的虐待の危険にさらされる子どもにとって、自室でコンピュータだけを相手に過ごすことは、思わぬ幸運ともなりうるのだ。なぜなら、ほんとうに深刻な虐待を受けているのはもっと貧しい子どもたちであり--AOLのサービスを利用できる子などほとんどいない--子どもに対する性的虐待事件がもっとも起こりやすいのは、じつはその子どもの自宅や親戚の家の中なのである。(「アメリカは恐怖に踊る」p85)

 にもかかわらず、アメリカでも日本でも、政治家やメディアはサイバー空間上のヘンタイばかりにスポットライトを当てる。児童ポルノ法改定で「単純所持」処罰やアニメ、漫画規制まで求める日本ユニセフ協会しかり、ネット規制に驀進する自民党しかり。

 最近では、インターネットをめぐる恐怖売りが目立つが、ここでも小児ポルノ制作者や小児性愛者は不可欠の登場人物である。一九九〇年代以降、政治家やニュースメディアは、サイバースペースに小児性愛者が棲息すると騒ぎ立てるようになったのだ。フロリダ州選出の下院議員ビル・マッカラムは「サイバー・ハンター」に厳しい罰を与えるための法律を起草した。そして、その制定に向けたスピーチの中で、お定まりの主張を繰り返している。「子どもを食い物にする性犯罪者は、もはや公園やショッピングモールや学校の校庭をうろつく必要がなくなったのです」(「アメリカは恐怖に踊る」p81「ニュースが映す不思議な世界-ほら話と水増し統計」)

 もちろん、こうしたスピーチやニュースの根拠は「ほら話と水増し統計」なのだ。

 家庭内の児童福祉の問題というのは確かに面倒だ。公権力が家庭にどこまで介入できるかという議論もあるし、子どもの保護、更生、カウンセリングには多大な予算と人員、手間隙がかかり、しかも成果は見えにくく世間の注目も集めないだろう。
 一方で、サイバー空間の「ヘンタイ狩り」は見えやすく分かりやすく、善意な世間の喝采も集められるだろう。

 しかし、今そこで助けを求めている子どもを放置し、実効性も期待できず弊害ばかりが懸念されるネット規制に血道をあげる日本ユニセフ協会とその他の人たちは、二重に犯罪的ですらあるかもしれない





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コメント

赤木さま、お返事遅れました。
コメントありがとうございます。
 上記の件も了解です。今後とも、よろしくお願いします。

投稿: 管理人@踊る新聞屋-。 | 2008年4月 8日 (火) 21時09分

はじめまして、「【眼光紙背】親の問題を無視して、児童ポルノは語れない」を書いた、赤木です。
blog内容を、いつもいろいろと参考にさせていただいています。

で、この記事の引用部ですが、
「三井ゆり」を「森田ゆり」に訂正していただけますよう、よろしくお願いいたします。
元サイトでは既に訂正済みです。

大変お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。

投稿: 赤木智弘 | 2008年4月 7日 (月) 16時58分

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