[ネタ][パール判事]首相のアジェンダ・セット力は最強である。結果はさておき
みんな、パール判事に踊ってるので、自分も踊る。
なんでかって、安倍晋三首相がパール判事の長男氏と面会するらしいから。
首相「パール判事の話楽しみ」
なんか、藪をつついて蛇を引っ張り出す典型になりそうな感じだ。最近、安倍首相とか美しい国とかそんな話ばっかで恐縮ですが(一応、ネットと新聞の未来を考えるブログです)、だって面白いんだもの。
取りあえず、藪蛇になりそうだと感じる理由はこちらで。
vanacoralの日記 - パール判事の長男 / 黙然日記 - 安倍首相、自滅に向かう。
そもそも、パール判事なんて、現代日本人にはほとんど知られてないんじゃないのでしょうか。知ってても、せいぜい「東京裁判で日本人戦犯の無罪を主張した判事の一人」くらいなもんで、自分もほとんどそうだった。苦笑するしかない。
そんなパール判事に俄然、注目が集まるのも、なんにせよ最強の議題設定者、内閣総理大臣である安倍さんがパール判事の長男氏と面会するということで。あと、NHKスペシャルで取り上げられたせいか。
おかげで、<中島岳志『パール判事』> なんて記事にどーんとブクマがついたりしてしまい、
「パールは、決して『日本無罪』と主張したわけではなかった。彼 が判決書の中で主張したことは『A級戦犯は法的に無罪』ということであり、指導者たちの道義的責任までも免罪したのではなかった。まして、日本の植民地政策を正当化したり、『大東亜』戦争を肯定する主張など、一切していない。彼の歴史観によれば、日本は欧米列強の悪しき『模倣者』であって、その道義的責任は連合国にも日本にも存在すると見ていたのである」(中島p.297?298)。
パールの息子であるプロサント・パール。東条英機をはじめとする日本の戦争指導者を美化する映画『プライド』が彼の「心を傷つけ、憤らせている」とインドの新聞「インディアン・エクスプレス」は報じた。
「父が渾身の力を振りしぼってまとめ上げた判決書を、自分の政治的立場を補完する材料として利用しようとする者への怒りは、きわめて厳しかった」(中島p.295)
なんて記述が拡散したり、この本もこれから売れるかもしれませんね、自分も読んでみよう。
安倍さんの訪印が近づくほど、「東京裁判を批判したパール判事」という情報とともに、パール判事の真意が広がっていくわけで、どちらに理があるかは、まぁアレです。
結局、議題設定したもん勝ちであって、その議題設定能力というのは政治・行政が最強で、マスコミもネットも程度の差があれそこに乗っかって踊っているだけ、そうして世論が動いていくというだけの話なんだけど、議題設定したからといってそれが議題設定者にとって吉と出るか凶と出るかはまた別問題ということで、安倍さんが訪印でどんな成果を上げてくれるのか、これは楽しみだ。
ところで自分、HDDレコーダーの予約録画に失敗するという団塊世代並の機械音痴を発揮してNHKスペシャルを見損ねた。再放送は<2007年8月22日(水) 深夜【木曜午前】0時10分~0時59分 総合>だそうですよん。
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