« コメント履歴の表示と評価ができるpageは用意できないだろうか~オーマイニュース | トップページ | インタビューって難しいなのです »

2006年9月 2日 (土)

ディレクターはYouTubeに作品を流したい

 「ネットは新聞を殺すのか」って命題はいつの間にか過去のものになって、目下、最大のテーマは「YouTubeはテレビを殺すのか」ってか「テレビはYouTubeの邪魔をするな」ってとこだろうか。もう新聞の時代は終わったのね(* ´∀`)

 blogで飛び交う話は、全体的には「会社としてのテレビ局vsネットユーザ」みたいな対立図式になっていて、制作者の考えというのがなかなか出てこない。
 そんな中、<ハコフグマン YOUTUBEが教えてくれたこと>は非常に鋭くて興味深い話だった。
 付け加えると、制作者としては、自分の作品はYouTubeにでもどこでも流したいってのが本音でないだろうか。

 というのも実は自分、悪名高い「『マスメディア集中排除原則』の排除の原則」の余波かどうか分からないけど~末端社員は会社の資本関係なぞ分かりません~、民放ローカル局で30分のドキュメンタリー番組制作にディレクターとして加わったことがある。
 自分はこの番組を、多くの人に見て欲しいと思っている。もう、YouTubeに流してでも。

 聞いた話なので正確かどうか分からないけど、キー局の深夜ドキュメント番組でも、フリーのディレクターに渡される予算はせいぜい300~500万円程度という。
 こう聞くと結構な額と思われるかも知れないが、カメラマンやアシスタント、編集マンの人件費、旅費など、こんな額はあっと言う間に飛んでしまう。
 一方ででタレントをたくさん使ったバラエティ番組の予算は数千万円と言うからなんといかかんというか。もちろん、どっちが社会的に云々言うことはできないけど、こういう現実ってなんかアレだよなぁ、と率直に思ってしまう。

 さておき、自分が参加したドキュメンタリーの場合、取材には半年以上かかってるし~もちろん、他の仕事をしながらですよ~、あちこち出張行ったので、カメラマンとアシスタントと自分の旅費だけでも結構なもんだ。それに編集やテロップのコストがなんやかんやとかかる。
 わずか30分、実時間25分程度のドキュメンタリーでも編集だけでほぼ徹夜の連続で2週間程度かかるし、人件費も考慮すれば、総額で4桁に近い費用がかかっているかもしれない。

 番組スポンサーには地元不動産業者様とパチンコ店様と消費者金融様がついてくれて~ありがとうございます~、それでも、構成作家を依頼する予算的余裕はなくて、俺が構成作家兼任という冗談みたいな状況になって、でも、それはそれで非常に面白かった。

 ただし、正直残念でならないのは、OA時間のことなんか。平日の深夜枠だった。キー局のドキュメンタリーも、ほとんどが平日深夜か日曜昼、ただでさえあまり観られない作品がなおさら見られない。
 まぁ、不遜だと言われればその通りだけど、制作者の本音としては、やっぱりより多くの人に観て貰い、批判や提言、反応を頂きたいわけなのです。別にゴールデン枠寄こせとは言わないけど。

 実は、視聴率も結構、気になるものなのだが、占拠率は1位、実数自体も深夜枠としてはそこそこの数字だったようで、ひと安心した。映像の専門家の方にDVDを送ると、お世辞99%であってもそこそこの評価を頂いたりして、それはそれで嬉しいものだ。
 しかし、平日深夜というのは、よほどマニアでないと観ない時間帯で、再放送もない。なおさら、ちょっと惜しくもある。

 自分のはともかく、こんな作品<再審を阻む保身と権力の厚い壁■「重い扉-名張毒ぶどう酒事件の45年」>は多くの人に観て欲しい。自分にしても、これはOAで見たわけではなく、事後にそんな番組があることを知って、ツテを辿ってVTRを借りただけなのだ。
 でも、みんなそうゆうことをできるわけではない。非常にもったいないと思う。

 民放テレビ局とは言え、公共の電波を使っているのだから、コンテンツ資産はできるだけ安価に手軽に配信すべきだ、という意見は筋だと思うけど、こういうことをテレビ局にぶつけても、多分なしの礫だろうなぁ。いや、反応しようがないのが本音ではないかと。

 自分が参加した番組のスタッフで、局員はプロデューサーのみ。あとは自分のような外部の人間かプロダクションかフリーの人だった。いろんな経緯があって、あんな企画を通してくれたPは、別の面も含めて尊敬しているし感謝もしている。
 ローカル局には昔、現場が自社制作をしようとすると、金がかかるからやめろと言い放つ社長もいたそうで~ローカル局にはキー局の番組を流すと配信料という金が入るらしく、自社制作番組は少ない方がコスト安らしい~、そんな風潮があるやなしやの業界で、外部の人間の企画を通してくれた局自体にも恩義は感じている。

 ただし、制作著作は局の名義になっていて、Pと言えども勝手なことはできない。社長も含めてみんな歯車で、誰かがひと声書ければ何かが劇的に変わるということはなさそうだ。
 予算や著作権の問題、その他諸々を気にしないでいい立場の人間の無理難題というのも理解している。
 それでも、制作者としては、多くの人に観られる機会が欲しいのですよ。

 う~む。あの番組は永遠にお蔵入りだ。やっぱ、YouTubeに流しちゃおうかなぁ~、ってか、それはまずいよなぁ。

アクセス解析アクセスランキング

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104998/11729404

この記事へのトラックバック一覧です: ディレクターはYouTubeに作品を流したい:

» YouTube動画まとめcom! [YouTube動画まとめcom!]
YouTube動画まとめcomではYouTubeで公開されているいろいろな動画をまとめ込んでみました!! [続きを読む]

受信: 2006年9月 5日 (火) 13時21分

コメント

え!? いや、だいぶ前なんですけど…<gmail

投稿: 管理人@踊る新聞屋-。 | 2006年9月 5日 (火) 00時15分

ん?gmailからは来てませんが。
僕もgmail始めました。便利っすね。またアカウントお知らせします。

投稿: hakohugu | 2006年9月 5日 (火) 00時03分

すいません>が?に間違いました>失礼しました>ハコフグマンさん。gmailからお返事を送らせていただいていますが、届いていますよね。

投稿: 管理人@踊る新聞屋-。 | 2006年9月 4日 (月) 23時55分

いや、つまんないと思われてもいいんですよ。流すチャンスくらいはあればなということで>某Sどの。ま、よくワカランから面倒くさいや、ということだと思います。Pは話が通じるんですけどね?ハコさん

投稿: 管理人@踊る新聞屋-。 | 2006年9月 4日 (月) 22時20分

そういう番組、あったのか、見たかったのになあという人も一定数いると思いますよ。

ダウンロードできるなら、ちょっとずつダウンロードされていくのではないでしょうか。
いわゆるロングテールというやつで。

ヤフーTVとか、ギャオに売ったって二束三文でしょうが、別に局としては、売ってもなんら困ることもないでしょう。軽い感じでPに言ってみたらいかがですか?ギャオにいる知り合いが何でもいいからソフト欲しがってるとか言って。

要するに、よく分からんことはやらんと。そういうことかもしれないけど。

投稿: hakohugu | 2006年9月 3日 (日) 10時27分

流したいという欲求を見る側が受け止めてくれるのか
と言う問題は残ります。話題性のあるなしの話です。
歌舞伎町は怖くてと言う方に案内みたいなのがあったのには
驚きました。使い道は色々。

投稿: 某S | 2006年9月 2日 (土) 21時36分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。