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2005年12月19日 (月)

西村眞悟議員への組織的犯罪処罰法適用から垣間見える小泉クーデターと法務・警察官僚の暴走

 すごいタイトルになってしまった…(苦笑)

 <西村真議員らきょう再逮捕、犯罪収益から報酬900万>組織的犯罪処罰法が国会議員及び弁護士に適用されるのは、初めてだそうだ。
 それはそうだろう。
 こりゃぁもともと、暴力団かマフィアを対象にした(はずの)法律なんだから。 

 関連エントリ<西村議員逮捕の本命は弁護士潰し、か~“国策説”百花繚乱の渦に飛び込んでみる> 

 ところで、香川県で前代未聞の事態。こんな話、聞いたことがない。
 少年事件に絡んで、警察の誤認逮捕・違法捜査を指摘した弁護士が、別件(?)逮捕されようとしているとか。
 詳しいことは分からないので、とりあえず、リンクを紹介しておくだけにするが、本当に嫌な時代になったようだ。
 <Berita Alertwire:香川県弁護士会所属 弁護士 生田暉雄 不当逮捕に抗議する(1)><薔薇、または陽だまりの猫:愛媛教科書裁判担当・生田弁護士不当逮捕準備に対する抗議声明

 もともと、暴力団やマフィアを念頭に置いていたはずの組織的犯罪処罰法が、ここぞとばかり、悪徳弁護士(笑)や悪徳ディベロッパーに適用されようとしている。

<★J憲法&少年A★:耐震強度偽造に組織犯罪処罰法適用?>から孫引き(検索面倒!)
▼衆議院法務委員会 平成17年10月25日 における答弁議事録より
○大林政府参考人
 しかしながら、普通の、通常の会社において、前も申し上げましたように、競争の世界ですから、あるいは商売の世界ですから、それはうそもあるいはあるかもしれませんし、脱税とか種々の犯罪に至る場合もあるかもしれません。しかし、それは、基本的には営業活動、商業活動を目的として活動しているという認定をする以上は、犯罪を目的とする団体というふうに認定はできない、そういうことでございます。
 要するに、商業活動はある程度している、その上で半分で犯罪をしている、これはやはり犯罪を目的としている集団とは言えないでしょう、こういう説明をしているわけでございます。
▼衆議院法務委員会 平成17年10月28日 における答弁議事録より
○富田副大臣 
 言いかえますと、団体が有している共同の目的が犯罪行為を行うことと相入れないような正当な目的で活動している団体については、仮にたまたまその団体の幹部が相談して組織的に犯罪行為を行うことを決定したとしても、共同の目的を有する団体として意思決定したとは言えないため、「団体の活動として、」という要件を満たさず、共謀罪は成立しないというふうに考えられます。

 国会議論の意味は、議事録を残すことにあると聞いたことがあるけど、これを無視して法務・警察官僚がB層的世論<いいげるブログ:【自民】新聞OKもテレビ規制で、B層対策は完璧?【国民投票法案】>を味方に暴走する姿は、何年も前に斎藤貴男氏が「安心のファシズム」、辺見庸さんが「善魔」と喝破していた。

 西村議員が適用されたのは、組織的犯罪処罰法11条「情を知って、犯罪収益等を収受した者は、三年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する」(犯罪収益等収受罪)のようで、条文だけ読めば確かに適用もやむなしという見方があるだろうにせよ、じゃぁ、国会での質疑は何だったのだろう。共謀罪の質疑も意味ないから、もうやめちまえ。
  
 「安心のファシズム」「善魔」の先にあるのは、例えば<そのため、弁護士が、前提犯罪を犯したとされる被疑者から弁護士報酬を受け取ると、それがひょっとしたら「犯罪収益等」かもしれないと認識(いわゆる未必の故意)してさえいれば、その弁護士には犯罪収益等収受罪が成立してしまうことになりかねないのである。>法と常識の狭間で考えよう:西村議員に対する組織犯罪処罰法適用の狙いは何か?なんて情況だ。

 <無知なのか、それとも確信犯なのか~立川反戦ビラ入れ事件の反応~>に冬ツバメさんという方から頂いたコメントを再掲。
 <ファシズムは右か左かに関係なく、既存の多様な価値観を踏み潰すことで露出してくるんです。過去の歴史はそうだったな、少なくとも。北朝鮮も中国もそう。ソ連も旧東欧もそう。みんな、おんなじ。そういえば、コイズミ総理は、靖国参拝のとき、ポケットから小銭出して賽銭を投げたよ。英霊や民族主義者をあそこまで愚弄した首相は初めて見ました。
 彼はたぶん、そうやって「今あるもの」「今ある価値」を踏み潰す。これからも。そして、自分たちの考えに寄って来ない人々は、少しずつ、パージしていくんだろうね。象徴的な何人かを逮捕しておけば、残りの人々はたいていビビるからね。

 ファンタジーの上に成り立っているとしても、万世一系を破壊するような女性天皇容認はもちろん(男女平等時代に相応しいなどと言っているバカフェミニストは氏ね)、不敬不遜きわまりないポケットから小銭@靖国参拝など、保守本流を自認するのであればこそ、抵抗して当然ではないか。しかし、そんな動きはささやかでしかないようだ。

 小泉純一郎による「クーデター」という指摘が現実味を帯びてくる。<『小泉純一郎と日本の病理 Koizumi's Zombie Politics』

 ただし、丸投げとも言われる小泉が積極的な意志でクーデターを指揮しているというより、コレ幸いとばかり、権益確保(?)を狙った法務・警察官僚が物理的暴力を持って暴走し始め、乗り遅れるなとばかり勝ち馬に乗りたい人間が、裸の王様よろしく小泉のご意志を先取りしているんだろう。

 こうした文脈から見れば、<情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ):特捜による水谷建設捜査、最終ターゲットは亀井静香代議士か>も合点がいく。
 
 ところで、以前、取材で共産党の国会議員と話した際、拉致問題に熱心に取り組んでいた本部職員の国会議員秘書を除名(だっけ?)したことを、ちょっと非難したことがあった。
 その際、議員さんから出たのは、「共産党の常識では、公安警察官と親しくすること自体、信じられない」というようなことだった。

 経験値の高い共産党はさておき、鈴木邦男さんが「公安警察の手口」で指摘されていたが、恐らく、権力は友達だと思っている右翼はこの先、イチコロだろう。
 <わたしの予感では、今度は、純粋な民族派がパージされてゆきますよ。西尾幹二先生なんか、危ないな。西尾先生の主張を支持する一般人も危ないな。冬ツバメさんのコメント>というのも、あながち杞憂(?)ではない。

 <西村議員は2001年6月20日の衆議院法務委員会で次のように発言している。
 「ドラッグは本当に社会を壊滅させるわけです。したがって、我々は、前に通過した通信傍受法とともに、現場がもっとやりやすいような、組織犯罪ですから、犯意があろうがなかろうが、そいつがドラッグを持っておって、捕まえれば芋づる式に来るわけですから、どうか、末端のつるをいかに捕まえるかについては、捜査方法について、これからも具体的な拡大をお願いしたいと思います。」
 権力が必ず腐敗することは、歴史の証明しているところである。
 捜査機関の無謬性をナイーブに誤信し、自分だけは無関係と思い込んで、捕物帖に拍手喝采を送る者は、必ずそのしっぺ返しを受けることになるわけである。
>ESPIO:西村眞悟議員に対する組織的犯罪処罰法の適用は共謀罪成立後の社会を先取り

 しっぺ返しを受けるのがB層だけならぶっちゃけ構わないが、俺が巻き込まれるのは、正直イヤ! もちろん、唇寒い世の中に棲むのもイヤなわけ。

 どんな組織でも、上層部の暴走・腐敗は、現場の暴走・腐敗を誘発する。
 ちょうど今日、テレビ朝日の<ザ・スクープ>を観た。動画配信があるようなので、詳しくはそちらを観ていただくとして、「御殿場事件」など、ここまで被告側が無実を立証して有罪なら、もう裁判なんて不要だろう。<長野智子blog:不思議な裁判

 ※harmonikerさんから教示いただいた共謀罪の止め方、ちょっと手をつけてみたのですが、あまり芳しくないのです…すいません。
 ※本業がちょっと忙しいので久しぶりのポストのせいでもありませんが、まとまりのない長文で、読んでくれる人はいるのだろうか、ちょっと心配…。

 ※これも孫引き。どこのblogにあったのか忘れた…。

「なぜナチスを阻止できなかったのか」-マルチン・ニーメラー牧師の告白
ナチスが共産主義者を攻撃したとき、自分はすこし不安であったが、
とにかく自分は共産主義者でなかった。だからなにも行動にでなかった。
次にナチスは社会主義者を攻撃した。自分はさらに不安を感じたが、
社会主義者でなかったから何も行動にでなかった。
それからナチスは学校、新聞、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、
自分はそのたびにいつも不安をましたが、
それでもなお行動にでることはなかった。
それからナチスは教会を攻撃した。
自分は牧師であった。だからたって行動にでたが、
そのときはすでにおそかった。
(丸山真男『現代政治の思想と行動』未来社より)



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コメント


>ゴルゴ十三様。コメントありがとうございます。資金に余裕があれば海外移住というのも、本当に選択肢になる時代はすぐそこかもしれません。しかっし、日本を捨てるのはまだ早いとも思ったりして。両親の仕事は関係ないです。出自は選択できませんから。

>某S様。ご心配?ありがとうございます^^;

>あざらし様。いつもお世話になっています。本当に不思議ですね。もっと大手マスコミが取り上げてもいいと思います…って他人事みたいですいません。是非、あざらしさん、ネット情報を調べてエントリーを期待しています。

投稿: 踊る新聞屋-。@管理人 | 2005年12月24日 (土) 00時15分

♪こんばんは。
私も「ザ・スクープ」で御殿場事件のことを知りましたが、それにしても酷い判決のように感じました。
テレビと長野智子ブログで知った情報だけなので断言はできませんが、裁判途中に犯罪の日付を変更できれば、アリバイなんて何の意味もありませんね。
近々ブログで取り上げようと思っていますが、どうして報道がもっと取り上げないのか不思議で仕方がありません。

投稿: あざらしサラダ | 2005年12月23日 (金) 22時10分

始めまして。
こことTBしているサイトから来ました。

今回の西村眞悟氏、生田暉雄氏の件ですが、右翼も左翼・人権派も権力(法務検察、警察官僚)に気に食わない「国賊・非国民」だから排除しようという意図が見え隠れします。
確かに西村氏は極端な右翼思想ですが。
そういう人間なんだと思えばそれで済むわけですし、思想はともかく人柄・人間性でも判断すべきでしょう。小泉は人柄・人間性に大きな問題があるといわれていますが。
御殿場事件なんか「警察・検察に逮捕されたらおとなしく罪を認めて反省していろ。そうすれば情状酌量して刑も軽くしてやる。罪によっては執行猶予か略式で許す。」ということでしょう。
法科大学院に入り直して司法試験に受かり、検察官になった方が得策だなと思いました(皮肉を込めて書きました)。海外、特に欧州か豪州に移住することも視野に入れています。
父親が消防官、伯父が警察官という家系で
治安・防災権力のお陰でここまで育ててもらいました。私の父親もその1人ですが、団塊世代の法務検察、警察、消防、海保、自衛隊
職員の世話のためにやっているとしか思えません。忸怩たる思いがします。

長くなりましたがこの辺で失礼致します。

投稿: ゴルゴ十三 | 2005年12月19日 (月) 23時36分

うまくコメントできませんが、警察関係者御用達ブログとして
パージされない程度に続報をお願いしたいところです。

投稿: 某S | 2005年12月19日 (月) 18時45分

当ブログへのコメントありがとうございました。

こちらで生田弁護士逮捕(?)との情報を知り、急いでエントリを書かせていただきました。

なぜかTBできませんので、コメントにて報告させていただきます。

投稿: J憲法 | 2005年12月19日 (月) 09時39分

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受信: 2006年4月21日 (金) 00時09分

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